漂流しながら人生を切り開く|気づいたら法人化してた本たち

学び・挑戦記

くらげ父さんのつぶやき

正直に言うと、勉強は、盛っても人並み以下だったと思う。就職活動では50社近く受けて、内定が出たのはたった1社。

その1社も、体育会系の乗りが合わずに辞めることになった。思えば研修の時点でもうおかしかった。一般的なパワハラとはちょっと違う気がするけれど、とにかく怒られる。特定の誰かが狙われるわけではなく、新人全員がとにかく怒られる。なぜか朝起きたら筋トレをさせられる。雪が降る中、道路を挟んで2グループに分けられ、大声で「おはようございます」を競争させられたこともある。自衛隊や消防士、警察官のような体力が求められる仕事でもないのに、今思えば一体何だったんだろうと思う。

人事の誰かの気に障ったのか、自分だけ名指しで「くらげ父さん、もう30回」と言われ、最後は「さ〜んじゅ〜う〜」と間延びさせて言われるという、ちょっとした嫌がらせも受けた。ただ当時は体力があり余っていたので、筋トレ自体はむしろ気持ちいいくらいで、軽く耐えてしまっていたが、このままじゃ終わらないので力尽きたことにして倒れこんだ。もう少し早く倒れるのが正解だったのだろう。

特別な才能があったわけでもなく、恵まれたスタートを切れたわけでもない。それでも今は、不動産を持ち、法人を通じて資産管理をしている。何が変わったきっかけだったかと聞かれたら、結局「本を読んで、実際に行動したこと」だとしか言えない。

新卒で最初に配属された部署で出会った先輩とは、今でもたまに飲みに行く付き合いが続いている。先日もその先輩と飲んでいたら、ふいに「くらげ父さん、入社したばかりの頃から『働きたくない、将来はアパートとか運営して遊んで暮らしたい』みたいなこと言ってたよな」と言われた。

正直、まったく覚えていない。本人としては「そんなこと言ったかな」というレベルで、記憶のどこにも残っていなかった。よく考えると、入社したばかりの新人が、配属されてすぐの先輩相手にそんな話をしていたというのも、今ならどうしたものかと思う。

今、遊んで暮らせているわけではないけれど、不動産賃貸経営はしている。当たらずとも遠からず、という感じだろうか。

でも言われてみると、思い当たることはある。子供の頃から、何かに本気で打ち込んだ記憶があまりない。むしろ「これさえやっておけば後が楽になる」みたいな、楽をするための仕組みを考えるのが昔から好きだった。

そんな自分が、特に大きく影響を受けた本を4冊だけ挙げてみたい。

影響を受けた本、たぶんこの4冊

ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだ。おそらく2000年11月に日本語版が出版されてすぐの頃に読んでいる。お金についての考え方が大きく変わった本としてよく挙げられる一冊で、くらげ父さんも例外ではなかった。

本の核心はシンプルだ。資産は、自分が働いていなくてもお金を生み出してくれるもの。負債は逆に、お金を生まずに出ていくだけのもの。世の中の多くの人は、この2つを混同したまま生きている、という話。

読みながら、なぜか妙に納得する感覚があった。『金持ち父さん貧乏父さん』の日本語版が出版されたのは2000年11月。先輩にその話をしたとされる入社直後の時期には、まだこの本を読んでいなかったはずだ。つまり、本を読んで考え方が変わったわけではなく、もともともやもやっと持っていたものに、後から本の知識がプラスされて、イメージが明確になってきたんだと思う。

木暮太一さんの『働き方の損益分岐点』も読んだ。もともとは『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』という星海社新書として出ていた本で、後に文庫化されたタイミングで手に取った。

この本で印象に残ったのは、給料は「成果」で決まるのではなく「労働者が明日も同じように働けるよう回復するための必要経費」で決まっている、という資本主義の構造の話だった。頑張っても給料が上がらないのは根性が足りないからではなく、そもそもの仕組みがそうなっているからだ、というのは、激務を経験してきた自分には妙に納得できる話だった。

本の後半では、毎日全力でジャンプし続ける働き方ではなく、経験や知識を「積み上げて」いく働き方が提案されていた。振り返ってみると、会社の仕事だけに集中するのではなく、常に何か別の知識やスキルを身につけることを考えながら転職を重ねてきた気がする。意外と悪くない流れで動いていたのかもしれない、と思ってしまった。たまたま結果がそうなっただけかもしれないけれど。

そして今の会社でも、ジャンプしないことを固く誓った話でした。

不動産投資、そして法人化へ

実際、不動産投資を始めたきっかけも、似たような発想からだった。最初の区分マンションを買ったときも、「働いてお金をもらう」のとは別のルートを、なんとなく探していたんだと思う。

個人ではもう物件の追加はできない。個人ではこれ以上借入ができない、という単純な仕組みの話だ。くらげ父さんもちょうどその頃、法人化について調べ始めた。

このとき読んだ本の一つが『妻社長メソッド』だった。会社の代表をどちらにするか、税金面でどう違うか、といった実務的な視点を学べる本で、法人化を「なんとなく難しそう」から「具体的に検討できるもの」に変えてくれた一冊だった。

ただ、実務的な知識があるだけでは、最後の一歩はなかなか踏み出せなかったと思う。ちょうど同じ時期に読んでいたのが、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』だった。セミナーや自己啓発本をいろいろ読んできたけど、結局そこに書かれている内容は全部この1冊に詰まっている気がする。すごい本だと思う。「失敗を恐れずに挑戦しなければ大きな成功はしない」「とりあえず走り出せ」「挑戦する勇気を失うことを恐れなければならない」という言葉が、しばらく頭の中に居座っていた。

『妻社長メソッド』で実務的な不安が消え、ヒルの言葉で踏み出す勇気を後押しされる。知識と勇気がたまたま同じタイミングで揃ったのが、結果的に法人化を決めたタイミングだったんだと思う。

最終的にどういう形で法人を作ったかは、ここでは詳しくは書かないけれど、結果として今は法人を通じて資産管理をしている。

正直なところ、今は金利も上がって、すべてが順調というわけではない。物件を持っているからといって、お金に余裕があるとか、金持ちというわけでもない。それでも、やろうと思えば何でもできるんだな、というのが今の実感だ。そんな実感があるから、目標だけははっきりさせている。

55歳までに不動産業もブログも軌道に乗せて、会社員は引退したい。もはやFIREというより、単なる早期退職なんですが。

気づいたら、そういう人間だった

こうして振り返ると、受動的収入を追いかける動きは、本を読んで始まったわけではなく、もっと前から体に染みついていたものだったんだと思う。「辞める才能はあるか?」の記事でも書いたけれど、こういう「自分では意識していないのに、ずっと一貫していた性質」は、案外誰にでもあるんじゃないかと思う。父さんくらげの場合は、それが「働かなくてもお金が入る仕組みを考える」というクセだった。

「学歴は人生最初の18年間だけの評価だから気にするな」という言葉もあるけれど、正直全面的には信じていない。頭の回転の速さは、ある程度学歴で測れる部分もあると思う。ただ、それはあくまで入口の篩(ふるい)であって、その後の結果までは決めない。

勉強や学歴、就職活動が良かったわけではないけれど、それでも本を読んで実際に行動したことで、現状は変えられた。これだけは、振り返って自信を持って言える。

本を読んだら思考が変わる。思考が変わると行動が変わる。行動が変わると人生が変わる。

次は、その目標に向けてiDeCoやNISAをどう使っているか、もう少し具体的に書いてみたい。

くらげ父さん、今日も漂流中🪼

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