「マイルって結局、飛行機によく乗る人だけが得するやつでしょ?」と思っていた時期が、父さんくらげにもありました。
でも不動産を持っていると、毎年決まった時期に大きな支払いがやってきます。固定資産税、都市計画税、火災保険、管理費。これを現金で払うのは、ただもったいない。カードで払えばマイルになるのに、と気づいてから、我が家のマイル戦略は一気に回り始めました。
結果として、カードキャンペーンで年8万マイル前後、通常ポイントで年4万マイル前後、合計年12万マイル前後を貯め、家族で飛行機代を実質タダにする生活が数年続きました。現在は家族で40万マイルを保有しています。
ただ、その後に事情が変わりました。長男くらげの状態が進み、飛行機に乗れなくなったのです。そしてANAに電話したとき、思いがけない対応をしてもらいました。
今日はそのあたりの話を、全部まとめて書きます。
不動産オーナーのマイル戦略|税金の支払いでキャンペーンを一気に達成する
一般的なカードキャンペーンは「3ヶ月で200万円使えば8万ポイント」という形式が多いです。サラリーマンが普通の生活費だけで200万円を3ヶ月で使うのは、かなりキツい。
でも不動産オーナーなら、話が違います。
固定資産税・都市計画税の支払い時期(5〜6月と9〜11月)に合わせてキャンペーンカードを作れば、税金だけで一気に100万円近く使えることもあります。残り100万円はAmazonギフトカードのチャージで埋める、というのが父さんくらげのやり方でした。
ひとつ注意点として、税金をカードで払う場合は決済手数料がかかります。ポイント還元率と手数料を比較して、自分にとって得かどうか確認してください。以下はあくまで父さんくらげ個人の考え方です。ANAプラチナであればVポイントからマイルへの交換レートが1ポイント=3マイルと高いのでまず得になると考えています。ゴールドカードの時も、キャンペーン達成のタイミングであれば手数料を払ってでもカード払いにする価値がありました。通常時(キャンペーン外)のゴールドカードで税金を払うかどうかは、ご自身の還元率と手数料を比べて判断してください。
Amazonギフトカードのチャージがカード利用額にカウントされるか、最初は正直不安でした。でも考えてみると、Amazonが倒産するリスクはメガバンクやトヨタが倒産するリスクより低いと思っています。父さんくらげはほぼ全ての買い物をAmazonでしているので、チャージしたポイントは普通に使えます。2018年頃から続けていますが、今のところ問題ありません。
ただし、このAmazonチャージ作戦が将来にわたって永続的に使えるかどうかは不明です。カード会社の規約変更やAmazon側のポリシー変更によって、いつかカウントされなくなる可能性もゼロではありません。今後も大丈夫だろうとは思っていますが、あくまで父さんくらげ個人の見解です。実行される場合はご自身でご確認ください。
活用したカードキャンペーン一覧
父さんくらげと母さんくらげが順番に活用してきたのは以下のカードです。
- Amex ゴールドカード
- ダイナースクラブカード
- ANA VISA ゴールドカード
- ANAプラチナカード
- ANA JCBカード
- Amex 法人カード(知人紹介キャンペーン経由)
ポイントは、夫婦で同時にやらないことです。タイミングをずらして、1人が達成したら次の人というリレー方式にすることで、1年を通じてどちらかがキャンペーン中という状態を作れます。
また、キャンペーン達成だけでなく、家族カードを発行して、日常の買い物ポイントも合算するのがお勧めです。キャンペーン一時払いだけでなく、通常の還元率も悪くないカードが多いですし、旅行保険の補償も厚いです。
ゴールドカードは「マイ・ペイすリボ」に登録すると年会費が割引になるものが多いです(ANA VISAワイドゴールドカードなら15,400円→11,550円)。マイ・ペイすリボは本来リボ払いの設定ですが、毎月のお支払い金額を100万円など高額に設定しておけば、実際の利用額がそれを超えない限り金利は発生せず、実質的に一括払いと同じ扱いになります。年会費の割引だけ受け取れるので、設定しておいて損はありません。
上記のほとんどのカードは1年だけ使って解約しています。具体的なサイクルは、
- 0〜3ヶ月:キャンペーン達成(200万円利用)
- 0〜12ヶ月目:家族カードも発行して通常利用・通常還元率も享受
- 12ヶ月目(年会費発生前):解約を検討
という流れです。「いろんなカードを長く使い分けている」わけではなく、「キャンペーンとその後の通常利用分まで取ったら一度整理する」という考え方です。
法人の経費も同じANAアカウントに集約する
くらげとうさん所有の法人経費も、個人カードで立て替えて払うことでANAマイルに変換しています。法人カードを別に作って管理するというより、立て替えた分の経費もまとめて個人のANAアカウントに集約しているイメージです。
法人カード自体も一部活用したことがあります。Amex法人カードについては、法人口座で200万円のキャンペーンに挑戦する勇気はなかったのですが(笑)、知人からの紹介キャンペーンで予想より多いポイントをもらえました。
ANAプラチナカードの話|招待を逃した話と、退会しようとしたら年会費が無料になった話
ANAプラチナカード(ANA VISAプラチナ)には、他のカードにはない特典があります。カード利用で貯まるVポイントをANAマイルに交換する際のレートが、一般カードの1ポイント=1マイル、ゴールドカードの1ポイント=2マイルに対して、プラチナは1ポイント=3マイルになります。日常の買い物や税金の支払いで貯めたポイントが、そのままマイルに高効率で変わるのはプラチナならではのメリットです。
これを日常利用の還元率に換算すると、ゴールドが100円=1マイル(還元率1%)に対して、プラチナは100円=1.5マイル(還元率1.5%)になります。プラチナはゴールドの1.5倍効率よくマイルが貯まる計算です。
では実際、年会費の差を考えてどちらが得なのか。現在の年会費はプラチナが96,800円、ゴールドが11,550円(マイ・ペイすリボ利用時)で、差額は85,250円です。仮に年間500万円をカードで利用し、海外航空券にマイルを使う前提で、マイルの価値を1マイル何円と考えるかによって損益分岐点を計算してみました。
| 年会費 | 100円利用あたりのマイル数 | 年500万円利用時の獲得マイル | マイル価値2倍換算 | マイル価値3倍換算 | マイル価値4倍換算 | マイル価値5倍換算 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| プラチナ | 96,800円 | 1.5マイル | 75,000マイル | 150,000円 | 225,000円 | 300,000円 | 375,000円 |
| ゴールド | 11,550円 | 1マイル | 50,000マイル | 100,000円 | 150,000円 | 200,000円 | 250,000円 |
| 差額 | 85,250円 | 0.5マイル | 25,000マイル | 50,000円 | 75,000円 | 100,000円 | 125,000円 |
マイルの価値を高く見積もるほど、プラチナの優位性が大きくなる構造です。父さんくらげ個人の感覚では、年間500万円をカードで利用して海外航空券に交換する前提なら、プラチナを選ぶ価値があると考えています。プラチナにはプライオリティパスも付帯しているので、その分のメリットも加味すると、年会費の差85,250円は十分回収できる計算です。
ただし、マイルの価値を何倍と見るかは人によって感覚が大きく異なります。この表はあくまで目安として参考にしてください。
父さんくらげがプラチナに踏み切った理由は、年会費約8万円を払ってもゴールドより得だと判断したからです。当時は海外出張が年に数回あり、フライトマイルも積み上がっていました。マイルで航空券を取る場合、特に国際線は1マイルあたり3〜5円相当の価値になることもあります。この換算で考えると、年会費分はすぐに回収できる計算でした。
また、ANAプラチナにはプライオリティパスがカード会員1名分付帯しています。海外出張や旅行時に空港ラウンジが使えるのも、地味に価値があります。海外旅行保険の補償も厚いので、父さんくらげが単独で海外に行くときは別途旅行保険に加入していません。プラチナの付帯保険だけで済ませています。
実際にマイルで行った旅行は、
- 沖縄へ夫婦くらげ(2くらげ)で
- 沖縄へくらげファミリー全員+じじばばくらげ(6くらげ)で
- バリ島へくらげファミリー(4くらげ)で
- バリ島へ父さんくらげ(4くらげ)で
バリ島に家族4人で行けたのは、マイルを貯め続けた一番の成果だったと思っています。国際線の特典航空券はマイルの価値が特に高く、現金で買えばそれなりの金額になる航空券が実質タダになりました。損益分岐点は人によって変わりますが、海外旅行や出張がある人にはプラチナは十分ペイすると今でも思っています。
ANAプラチナカードは、招待状が来たタイミングで申し込むとさらにキャンペーンボーナスがあります。父さんくらげはそのタイミングを逃してしまい、通常入会になってしまいました。
余談ですが、退会を申し出る際に「年会費が理由」と伝えると、引き留めとして1年間年会費を無料にしてもらえることがあります。これはAmexとANAプラチナ、両方で経験しました。すぐに解約する必要がなければ、一度試してみる価値はあります。
ANAが優しかった話
長男くらげの障害が進んでから、飛行機を使った旅行が難しくなりました。
そのとき困ったのが、予約済みのチケットと、期限が迫っていたマイルの扱いです。旅行直前に長男くらげが入院してしまい、予約をキャンセルせざるを得なくなりました。
ANAに電話して事情を話したところ、担当者の方から「コロナ関連の事情でしょうか」と確認してきてくれました。息子の入院の話をすると、「医師から飛行機に乗れないと指示されているのであれば、診断書をご提出いただくことでキャンセル料無料の対応が可能です」と案内してもらえました。
「それはありがたいのですが、有効期限まで数ヶ月しかないマイルもあって…」とぼやいたところ、「そちらもどうにかなるかもしれません」と。気がついたらキャンセルもマイルの期限延長も両方対応してもらえていました。こちらから聞いたわけでもないのに、向こうから一つひとつ拾ってくれた。知らなければ損をしていた情報です。
正直、泣きそうになりました。
マイルの使い方:国内線より国際線で使う方が圧倒的にお得
これはマイル活用の基本ですが、マイルは国内線より国際線の航空券に使った方が価値が高いです。国内線だと1マイルの価値が低くなりがちですが、国際線、特に長距離路線やビジネスクラスに使うと1マイルあたりの価値が跳ね上がります。
面白い話として、バリ島旅行は国内旅行より安くなりました。マイルで航空券を取ってしまえば、現地の物価が日本より圧倒的に安いバリ島は、沖縄旅行より総コストが低くなるんです。「海外旅行は高い」という思い込みが、マイルを使うと逆転することがあります。もう5年近く前の話ですが、家族4人でのバリ旅行、父さんくらげ単独でのバリ旅行も経験しました。
現在:40万マイル+Vポイント20万マイル相当を保有中
コロナ禍で旅行に行けない時期が続き、長男くらげの事情も重なって、現在ANAマイルを40万マイル保有しています。期限が迫ってきたものをANA Payに換金していますが、本来は海外航空券に使えば1マイル3〜5円相当のところ、ANA Payだと1マイル1円になってしまいます。もったいないとは思いながらも、使えない以上仕方がない。
これとは別に、まだVポイントの状態で約20万マイル相当が手元にあります。VポイントはANAマイルより有効期限が長く5年間保有できるので、ギリギリまでVポイントのまま持っておいて、タイミングを見てANAマイルに換金する予定です。将来また海外旅行できるかもしれないので、その時のために取っておきたい。
これは父さんくらげの反省点でもあります。マイルは使えるうちに使う、が鉄則です。貯めすぎると使い道が制限されたとき身動きが取れなくなります。
これからやる人へ:最初は夫婦でゴールドカードキャンペーンから始めるのがお勧め
年12万マイル前後では、家族全員分の国際線航空券には足りないこともあります。最初に一気にマイルを貯めたいなら、夫婦でゴールドカードのキャンペーンを集中的にやるのが近道です。
初期投資として200万円のカード利用が必要になりますが、Amazonギフトカードのチャージで埋めれば元本割れすることは基本的にありません。今は有効期限が10年なので、慌てて使う必要もないです。
父さんくらげはAmazonを銀行だと思っています。現金がAmazonに固定されるというデメリットはありますが、株に投資するよりリスクが低いと個人的には考えています。金利が上がってきた今は「利子がつかない」というデメリットが以前より気になりますが、父さんくらげがやっていた頃は金利がほぼゼロだったので、実質的なデメリットはほとんど感じませんでした。
まずは夫婦どちらかが1枚ゴールドカードのキャンペーンを達成する。それだけで一気に8万マイル前後が手に入ります。その後にもう1人、というリレー方式が最も効率的です。
「3ヶ月で200万円はハードルが高い」と感じる方もいると思います。確かに普通の生活費だけでは難しい金額です。不動産の税金支払いがない方や、Amazonをあまり使わない方は無理に達成しようとする必要はありません。まずは50万〜100万円程度の条件のキャンペーンから始めて、仕組みを体験してみるのも十分ありだと思います。獲得マイルは少なくなりますが、「カードキャンペーン×マイル集約」の感覚をつかむだけでも、その後の戦略が立てやすくなります。
一方で、会社員で経費精算が多い方にはかなりお勧めです。出張費、交通費、備品購入など、会社に立て替えて後から精算する金額が大きい方は、それだけでキャンペーン達成に大きく近づけます。立て替えた分は戻ってくるお金なので実質的な持ち出しはなく、マイルだけが手元に残る計算になります。不動産オーナーでなくても、この方法は十分使えます。
まとめ:不動産オーナーにとってカードマイルは最強の副産物
マイルを貯めるための特別なことは、特にしていません。
- 税金の支払いをカードに集約する
- 生活費を全部カードに集約する
- 入会キャンペーンを夫婦で順番に活用する
- 法人カードも同じANAアカウントに集約する
- マイルは国内線より国際線で使う
それだけでキャンペーン分と通常ポイントを合わせて年12万マイル前後が積み上がり、沖縄にもバリ島にも行けました。
今はANAプラチナをゴールドにダウングレードすることを考えています。飛行機に乗れない状況が続く中でプラチナの年会費を払い続けるのは合理的ではないですが、ゴールドくらいは持っておいて、またいつか海外旅行できる日に備えておこうと思っています。
ANAという会社への信頼は、息子の入院のあの電話以来、むしろ上がっています。カードのグレードを下げても、ANAを使い続ける理由はそこにあります。
マイルで旅行できる日が、またいつか来るといいな、と思っています。
くらげ父さん、今日も漂流中🪼


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