アパートを所有していると、3年に1度(共同住宅の場合)必ずやってくるのが消防点検の報告です。今回は、これからアパートを購入される方や、すでに保有していて消防点検に悩んでいる方に向けて、私が自分で点検・報告するようになった経緯をご紹介します。
なお、ご自身の物件が「自分で対応してよい物件」に該当するかどうかは、必ず事前に確認してください。ここで紹介するのはあくまで一例です。
業者に頼むと3年で75,000円
業者に依頼する場合、おおよその費用感は次の通りです。
- 半年ごとの点検:年2回で20,000円
- 3年に1度の報告書作成:15,000円(初回のみ5,000円)
- 3年間トータル:75,000円
私は最初の1回だけ、業者に依頼しました。物件購入直後は銀行対応やfreee(会計ソフト)の設定など、覚えることが山積みで、消防点検についてじっくり調べる余裕がなかったからです。これはこれで、よい選択だったと思っています。
「資格」の壁にぶつかる
その後、自分で対応できないかと業者の作成した報告書を見てみると、内容自体は自分にもできそうだと感じました。ただ、報告書には「資格」という欄があり、そこには「消防設備士」と記載されていました。
調べてみると、消火器点検の資格として「消防設備士(乙種第6類)」が出てきて、いっそ取得して自分で対応しようかと考えました。しかしさらに調べていくと、そもそも次の条件を満たせば、資格がなくても点検・報告ができることが分かりました。
- 消火器が蓄圧式で、製造から5年を経過していないこと
- 共同住宅(消防法施行令別表第一(5)項ロ、非特定防火対象物)であること
- 延べ面積が1,000㎡未満で、消防長・消防署長から個別の指定を受けていないこと
私のアパートはこの条件に当てはまったため、自分で点検・報告をする道が開けました。
自分でやると時給はいくらか
実際に自分でやってみると、半年ごとの機器点検は消火器2本だけなら10分もかかりません。初めての時は要領が分からず20分ほどかかりましたが、それでも大した時間ではありませんでした。
これを業者に頼んだ場合の費用(年2回で20,000円、つまり1回10,000円)で換算すると、10分の作業で1万円、時給にして60,000円という計算になります。
報告書の作成も、最初こそ様式の入手や記入に時間がかかりますが、一度しっかり整えてしまえば、次回以降は日付など最小限の更新で済みます。もちろん点検自体は毎回きちんと行います。
点検で異常が見つかったらどうするか
点検で異常が見つかった場合、異常のまま報告するわけにはいきません。直してから報告するのが当然ですが、消火器はその場で直すことがほぼできないため、結局は新品に交換することになります。これも業者に依頼すると、点検費用と同様に割高になりがちです。
実際、2024年に新品を2本購入したときは、合計で9,000円ほどで済みました。これは消火器が壊れたわけではなく、「製造から5年を超えると内部点検が必要になる」というルールに基づく交換です。内部点検のやり方を覚えるつもりもなく、自分でやったとしてもその後ちゃんと機能するか不安が残るため、新品に交換する方が安心です。業者に内部点検を依頼すれば、2本で9,000円では到底収まらないはずです。
ちなみに、交換した古い消火器も有効期限の10年はまだ残っていたので、実家(じじばばくらげの家)で使ってもらえないか聞いたところ、もらってもらえました。
2回目の報告でつまずいたこと
つい先日、自分での消防点検報告書の2回目を作成しました。ところが、前回の書類をきちんと保管していなかったため、様式のダウンロードからやり直すことになってしまいました。今回は管理フォルダにしっかり保存したので、次はもっとスムーズにできるはずです。
最初の1回を業者に依頼しておいたこともよかった点です。そのときの書類が、自分で記入する際のフォーマットの参考になりました。
あとは、記入した報告書を管轄の消防局へ送付するだけです。送付先が分からない場合は、管轄と思われる消防局に電話で問い合わせれば教えてもらえます。自治体によっては電子申請ができるので、一度やってしまえばさらに次回が簡単です。
参考リンク
自ら行う消火器の点検報告(総務省消防庁)
https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/item/prevention001_04_shoukaki_pamphlet.pdf
点検方法の解説パンフレット(総務省消防庁、イラスト付き)
https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/items/prevention001_18_tenken_pamphlet.pdf
各様式の掲載ページ(Word/PDFをダウンロード可能)
https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/post-1.html
おわりに
一度しっかり手順を整えてしまえば、3年に1度の消防点検も決して難しくありません。今後アパートを複数保有するようになれば、このスキルの効果はさらに大きくなるはずです。
くらげ父さんは、FIREとは言えないものの、55歳で退職したいと考えています。こうしたスキルが身につくと、「自分のアパートで働く」という感覚に近くなります。波もなく天気もいい日に「今日はアパートを見て点検してこよう」と動けるようになり、ポケットから出ていくお金を確実に減らせます。
次回は「年間12万円の節約、時給2〜3万円の仕事」について紹介する予定です(闇バイトじゃないよ)。
くらげ父さん、今日も漂流中🪼
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※本記事は消防法令に関する内容を含みますが、筆者の理解・経験に基づくものであり、正確性を保証するものではありません。ご自身の物件が自主点検・報告の対象になるかどうか、また実際の点検・報告方法については、必ず管轄の消防署にご確認ください。


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